Dynamo ライブラリ

Dynamo ライブラリには、ワークスペースに追加するノードが含まれています。これらのノードを使用して、実行するビジュアル プログラムを定義します。 ライブラリでは、ノードの検索と参照を行うことができます。ライブラリには、インストール済みの基本ノード、ユーザが定義したカスタム ノード、Dynamo に追加された Package Manager のノードが格納されます。これらのノードは、カテゴリによって階層的に編成されます。 ここでは、この編成を確認して、頻繁に使用する主要なノードを見ていきます。

ライブラリのライブラリ

アプリケーションで使用する Dynamo ライブラリは、実際には関数ライブラリの集合です。各ライブラリには、カテゴリ別にグループ化されたノードが含まれています。 最初は、この仕組みを不便だと感じるかもしれませんが、Dynamo の既定のインストールに付属しているノードを整理するための柔軟な仕組みです。また、この基本機能をカスタム ノードや追加パッケージを使用して拡張すると、さらに便利になります。

編成スキーム

Dynamo UI の[ライブラリ]セクションは、階層構造のライブラリで構成されています。 ライブラリの階層は、ライブラリ、ライブラリのカテゴリ、カテゴリのサブカテゴリ、ノードという順序で構成されています。

ライブラリの階層

  1. ライブラリ - Dynamo のインタフェース領域
  2. ライブラリ - Geometry などの関連カテゴリの集合
  3. カテゴリ - Circle に関連するすべてのノードなど、関連ノードの集合
  4. サブカテゴリ - カテゴリ内のノードの内容(通常、CreateAction、または Query)
  5. ノード - アクションを実行するための、ワークスペースに追加されたオブジェクト

命名規則

各ライブラリの階層は、ワークスペースに追加されたノードの名前に反映されます。この階層は、[検索]フィールドまたは(Dynamo テキスト言語を使用する)コード ブロックで使用することもできます。 ノードを検索する場合は、キーワードを使用するだけでなく、ピリオドで区切った階層名を入力して検索することもできます。

ライブラリ階層内のノードの場所の任意の部分を library.category.nodeName という形式で入力すると、次のように異なる結果が返されます。

ライブラリの検索 - 3 つの命名 png から作成

  1. library.category.nodeName
  2. category.nodeName
  3. nodeName または keyword

通常、ワークスペース内のノードの名前は category.nodeName という形式で表示されますが、いくつかの例外があります。特に注意が必要な例外は、Input カテゴリと View カテゴリです。 ノードの名前は同じですが、カテゴリが異なっていることに注意してください。

ノードの名前

  1. ほとんどのライブラリのノードには、カテゴリ形式が含まれています。
  2. Point.ByCoordinates ノードと UV.ByCoordinates ノードは、名前は同じですがカテゴリが異なっています。
  3. 注意する例外としては、Built-in Functions、Core.Input、Core.View、Operators などがあります。

頻繁に使用されるノード

Dynamo の既定のインストールには、数百個のノードが付属しています。では、ビジュアル プログラムを作成するために必要なノードはどれでしょうか。ここでは、プログラムのパラメータを定義するノード(Input)に注目し、ノードのアクション(Watch)の結果を確認して、ショートカット(Code Block)を使用して入力や機能を定義してみましょう。

Input ノード

Input ノードは、ビジュアル プログラムのユーザが重要なパラメータを使用する場合の主要な手段です。次の図は、Core ライブラリの Input カテゴリで使用可能なノードを示しています。

Input ノード

  1. Boolean
  2. Number
  3. String
  4. Number Slider
  5. Integer Slider
  6. Directory Path
  7. File Path

Watch ノード

Watch ノードは、ビジュアル プログラムを経由してやり取りされるデータを管理するために必要なノードです。ノードの結果はノード データのプレビューで表示できますが、Watch ノードで継続的に表示するか、Watch3D ノードでジオメトリの結果を表示することをお勧めします。 これらのノードは、どちらも Core ライブラリの View カテゴリに含まれています。

ヒント: ビジュアル プログラムに多数のノードが含まれている場合、3D プレビューの表示が見にくくなることがあります。その場合は、[設定]メニューの[背景 3D プレビューの表示]オプションの選択を解除し、Watch3D ノードを使用してジオメトリをプレビューすることをお勧めします。

Watch ノードと Watch3D ノード

  1. Watch ノードで項目を選択すると、Watch3D プレビューと 3D プレビューでその項目がタグ付けされます。
  2. Watch3D ノードの右下のグリップをグラブすると、3D プレビューの場合と同様にマウスを使用してサイズの変更とナビゲートを行うことができます。

Code Block ノード

Code Block ノードでセミコロン区切りの行を使用して、コード ブロックを定義することができます。 これは、X/Y を使用する場合と同じくらいに簡単です。 また、Code Block ノードをショートカットとして使用して Number Input ノードを定義したり、別のノードの機能を呼び出すこともできます。これを実行するための構文は、7.2 で紹介している Dynamo テキスト言語 DesignScript の命名規則に準拠します。では、このショートカットを使用して円を作成してみましょう。

Code Block ショートカット

  1. ダブルクリックして Code Block ノードを作成します。
  2. Circle.ByCenterPointRadius(x,y); と入力します。
  3. ワークスペースをクリックして選択項目をクリアすると、x 入力と y 入力が自動的に追加されます。
  4. Point.ByCoordinates ノードと Number Slider ノードを作成して Code Block の入力に接続します。
  5. ビジュアル プログラムを実行すると、3D プレビューに円が表示されます。