Dynamo ライブラリ
Dynamo ライブラリには、ワークスペースに追加するノードが含まれています。これらのノードを使用して、実行するビジュアル プログラムを定義します。 ライブラリでは、ノードの検索と参照を行うことができます。ライブラリには、インストール済みの基本ノード、ユーザが定義したカスタム ノード、Dynamo に追加された Package Manager のノードが格納されます。これらのノードは、カテゴリによって階層的に編成されます。 ここでは、この編成を確認して、頻繁に使用する主要なノードを見ていきます。
ライブラリのライブラリ
アプリケーションで使用する Dynamo ライブラリは、実際には関数ライブラリの集合です。各ライブラリには、カテゴリ別にグループ化されたノードが含まれています。 最初は、この仕組みを不便だと感じるかもしれませんが、Dynamo の既定のインストールに付属しているノードを整理するための柔軟な仕組みです。また、この基本機能をカスタム ノードや追加パッケージを使用して拡張すると、さらに便利になります。
編成スキーム
Dynamo UI の[ライブラリ]セクションは、階層構造のライブラリで構成されています。 ライブラリの階層は、ライブラリ、ライブラリのカテゴリ、カテゴリのサブカテゴリ、ノードという順序で構成されています。
- ライブラリ - Dynamo のインタフェース領域
- ライブラリ - Geometry などの関連カテゴリの集合
- カテゴリ - Circle に関連するすべてのノードなど、関連ノードの集合
- サブカテゴリ - カテゴリ内のノードの内容(通常、Create、Action、または Query)
- ノード - アクションを実行するための、ワークスペースに追加されたオブジェクト
命名規則
各ライブラリの階層は、ワークスペースに追加されたノードの名前に反映されます。この階層は、[検索]フィールドまたは(Dynamo テキスト言語を使用する)コード ブロックで使用することもできます。 ノードを検索する場合は、キーワードを使用するだけでなく、ピリオドで区切った階層名を入力して検索することもできます。
ライブラリ階層内のノードの場所の任意の部分を library.category.nodeName
という形式で入力すると、次のように異なる結果が返されます。
library.category.nodeName
category.nodeName
nodeName
またはkeyword
通常、ワークスペース内のノードの名前は category.nodeName
という形式で表示されますが、いくつかの例外があります。特に注意が必要な例外は、Input カテゴリと View カテゴリです。 ノードの名前は同じですが、カテゴリが異なっていることに注意してください。
- ほとんどのライブラリのノードには、カテゴリ形式が含まれています。
Point.ByCoordinates
ノードとUV.ByCoordinates
ノードは、名前は同じですがカテゴリが異なっています。- 注意する例外としては、Built-in Functions、Core.Input、Core.View、Operators などがあります。
頻繁に使用されるノード
Dynamo の既定のインストールには、数百個のノードが付属しています。では、ビジュアル プログラムを作成するために必要なノードはどれでしょうか。ここでは、プログラムのパラメータを定義するノード(Input)に注目し、ノードのアクション(Watch)の結果を確認して、ショートカット(Code Block)を使用して入力や機能を定義してみましょう。
Input ノード
Input ノードは、ビジュアル プログラムのユーザが重要なパラメータを使用する場合の主要な手段です。次の図は、Core ライブラリの Input カテゴリで使用可能なノードを示しています。
- Boolean
- Number
- String
- Number Slider
- Integer Slider
- Directory Path
- File Path
Watch ノード
Watch ノードは、ビジュアル プログラムを経由してやり取りされるデータを管理するために必要なノードです。ノードの結果はノード データのプレビューで表示できますが、Watch ノードで継続的に表示するか、Watch3D ノードでジオメトリの結果を表示することをお勧めします。 これらのノードは、どちらも Core ライブラリの View カテゴリに含まれています。
ヒント: ビジュアル プログラムに多数のノードが含まれている場合、3D プレビューの表示が見にくくなることがあります。その場合は、[設定]メニューの[背景 3D プレビューの表示]オプションの選択を解除し、Watch3D ノードを使用してジオメトリをプレビューすることをお勧めします。
- Watch ノードで項目を選択すると、Watch3D プレビューと 3D プレビューでその項目がタグ付けされます。
- Watch3D ノードの右下のグリップをグラブすると、3D プレビューの場合と同様にマウスを使用してサイズの変更とナビゲートを行うことができます。
Code Block ノード
Code Block ノードでセミコロン区切りの行を使用して、コード ブロックを定義することができます。 これは、X/Y
を使用する場合と同じくらいに簡単です。 また、Code Block ノードをショートカットとして使用して Number Input ノードを定義したり、別のノードの機能を呼び出すこともできます。これを実行するための構文は、7.2 で紹介している Dynamo テキスト言語 DesignScript の命名規則に準拠します。では、このショートカットを使用して円を作成してみましょう。
- ダブルクリックして Code Block ノードを作成します。
Circle.ByCenterPointRadius(x,y);
と入力します。- ワークスペースをクリックして選択項目をクリアすると、
x
入力とy
入力が自動的に追加されます。- Point.ByCoordinates ノードと Number Slider ノードを作成して Code Block の入力に接続します。
- ビジュアル プログラムを実行すると、3D プレビューに円が表示されます。